第34回カンタキ健康かふぇ
「おしっこが近い人のために」
十勝リハビリテーションセンター 看護師 山田るり子
高齢になると、トイレに行く回数が増えていくのは、理由があります。
しかも夜寝ていてもおしっこに行きたくなる方も多いようですね。
寝る前に水分を控えるという事も、その対策として良いのですが、
もう少しメカニズムを理解して対策を考えてみましょう。
高齢になるに従って、おしっこを溜めておく膀胱の弾力性が衰えてくるのです。
ゴム風船を使って教えてくれました。
弾力性が落ちるとおしっこを出し尽くす力も弱ってきますので、
残尿感もあります。弾力性とは膀胱の筋肉です。
ではこの筋肉をきたえることができると良いわけです。
そのきたえ方とは、「骨盤低筋体操」と言って、
肛門を閉める体操です。肛門を身体の中に押し込むようにすぼめます。
ああ、これは簡単ですね。いつでもどこでもできます。
たったこれだけで、膀胱の筋肉がきたえられていくとは!
さあ、たった今からやってみましょう。
「肛門きゅっ!」ですよ。