高橋さんの読み語りは今回で2回目です。ろうろうと流れてくる滑舌の良い言葉からその思いが伝わってきます。
「年老いた私が ある日 今までの私と違っていたとしても
どうかそのままの私のことを理解して欲しい
私が服の上に食べ物をこぼしても靴ひもを結び忘れても
あなたに色んなことを教えたように見守って欲しい
あなたと話す時 同じ話を何度も何度も繰り返しても
その結末をどうかさえぎらずにうなずいて欲しい
……… 略 ………
楽しいひと時に 私が思わず下着を濡らしてしまったり
お風呂に入るのをいやがるときには思い出して欲しい
あなたを追い回し何度も着替えさせたり様々な理由をつけて
いやがるあなたとお風呂に入った懐かしい日のことを
悲しいことではないんだ 旅立ちの前の準備をしている私に
祝福の祈りを捧げて欲しい……… 略 … 」
これは、手紙~親愛なる子供たちへ~ という作詞不詳の作品だそうです。自分が老いていくときに、子供への思いを重ねていく切ない気持ちが伝わってきました。