ブックタイトル北斗みらい展望 Vol.62

ページ
3/16

このページは 北斗みらい展望 Vol.62 の電子ブックに掲載されている3ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

北斗みらい展望 Vol.62

生み出してきたとさえいえると考えます。この過程はな増加が経済成長を支えていた、あるいは経済成長をると、十五歳―六十四歳までの就業者労働人口の着実この「奇跡の復興」の過程を人口動態の面でとらえ人口ボーナスと人口オーナス一九九〇年のバブルの崩壊へと連鎖して行きました。で、確実に生み出されてきました。そして最終的には、興」は先達の熱く高い志と数多くの偶然に恵まれた中り遂げなければなりませんでした。しかし「奇跡の復社会インフラが喪失した焼け野原から戦後復興をやます。一九四五年終戦時の日本は、殆どの社会資源・明らかに社会の変容を避けられないものにしてゆき人口の減少、少子化、高齢化比率の増加…これらは予測されています。更に総人口の減少に加え就業者には九七〇八万人にまで急速に減少して行くことがピークに、急激なペースで減少して行き、二〇五〇年きました。そして二〇一〇年の一億二八〇六万人をの様に近代史に入ってから総人口は大幅に増加してゆもかかわらず、第二次大戦終戦時で七一九九万人。こ新時で三三三〇万人、多くの戦死者を生み出したにゆくと、江戸幕府の成立時で一二二七万人、明治維す。日本史を人口動態の推移の面から大雑把に観てらえるとはどういうことなのかを簡単に見てゆきま人口動態を解析することを基礎に社会の変容をと奇跡の復興人口ボーナスと人口オーナス労働力増加率が人口増加率よりも高くなることで、経済成長が後押しされることをいう。人口学的ボーナスとも。対して、経済成長を妨げることを人口オーナス(onus)という。出生率の低下により、人口に対する労働力が豊富な状態となることで、経済成長が促進される。日本の高度成長期も人口ボーナスが寄与したともされる。(万人)13,00012,00011,00010,0009,0008,0007,0006,0005,0004,0003,0002,0001,000日本の人口推移鎌倉幕府成立1192年757万人室町幕府成立1338年818万人江戸幕府成立1603年1,227万人享保改革1716年~45年3,128万人明治維新1868年3,330万人2010年12,806万人2030年11,662万人終戦1945年7,199万人2050年9,708万人2100年(高位推計)6,485万人2100年(中位推計)4,959万人2100年(低位推計)3,795万人0800 10001200 1400 1600 1650 1700 1750 1800 1850 1900 1950 2000 2050 2100(年)らかであると思います。ことがこのままでは不可能となることは誰の目にも明誇っていた日本の社会保障制度は維持・継続して行くす。これでは措置制度を基本とする、これまで隆盛をの現役就業者が支えることになると推計されていま者の数が減少し二〇二五年には高齢者一人を一・八人た。しかし人口オーナスの時代においては支える就業七~八人の現役の就業者が支える構造となっていまし口ボーナスの時代)には六十五歳以上の高齢者一人をます。世界に冠たる国民皆保険制度は経済成長期(人資料/2010年以降は総務省「国勢調査」、同「平成22年国勢調査人口等基本集計」、国土省「日本列島における人口分布の長期時系列分析」(1974年)2015年以降は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(2012年1月推計)」より国土交通省作成の事例を想起するだけで容易に理解されるものと思いみ出して行くことにつながるのかに関しては、幾つかが減少して行くことが何故、社会経済構造の変容を生と言います。人口オーナスの時代に突入し就業者人口てきています。この様な過程を「人口オーナスの時代」就業者人口は着実に減少し少子高齢化社会を創りだしいするように韓国、中国、タイ、台湾などにおいても一部のEU諸国を除き、日本から五ー十年遅れて後追く、移民国家として経済成長を遂げてきている米国、とが見て取れます。この現象は日本だけのことではなに迷い込むことを契機に、着実に減少して行ったこた就業者労働人口が、「失われた二十年=デフレ経済」くと、経済成長の時代には一貫して増加してきていとになりました。この過程を人口動態の面から観てゆにわたる「出口のないデフレ経済」に突入して行くこブルの崩壊を契機に日本社会は人類史上初めての長期「人口ボーナスの時代」と言われています。ただ、バ地域医療構想と地域包括ケアシステム3