ブックタイトル北斗みらい展望 Vol.62

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概要

北斗みらい展望 Vol.62

乳がんになりやすい人(出典:厚生労働省ホームページ)統計的な調査によって乳がんの危険因子が次第に明らかになっています。1年齢(40歳以上)2未婚の人3高齢初産の人(出産をしていない人)4初潮が早く、閉経が遅い人5肥満の人(閉経後)6血縁者に乳がんになった人がいる7良性の乳腺疾患になったことがある8乳がんになったことがある(以下略)乳がん検診を受けたくない理由乳がん検診はマンモグラフィーというX線装置で行うことはよく知られています。その場合、乳房を薄くすればするほど病変が見やすくなりますので、乳房を強く圧迫した状態で撮影を行う必要があり、その結果強い痛みが伴います。この痛みが嫌で受けたくないという方は少なくありません。マンモグラフィーでの乳がん発見数マンモグラフィーは石灰化病巣を発見するのには最も適した検査ですが、悪性なのか良性なのか判断に迷う場合が多く、しばしば無用な精密検査につながる可能性があります。また乳腺の発達した女性では、がんのかたまりが乳腺の陰に隠れてしまうため、写真上よく分からないことが多くあります。結果的にはマンモグラフィーでの乳がん検診での発見数は千人に二~三人です。早期がんで発見すれば、ほぼ治る!乳がんが見つかっても、早くに見つけて治療すれば、より高い確率で完全に治すことができます。さらに乳房を温存しながら、わずかの切除手術でがんを取り除くことも可能です。乳がん早期発見の秘訣は、「乳がん検診」を定期的に受けることです!(出典:厚生労働省ホームページ)上士幌町長竹中貢痛みが無く、発見精度の高さに期待病気になる前に家族の健康を守る最近、タレントの「北斗晶さん」が乳がんの告白をマスコミに公表しておおきな話題になりましたが、健診を毎年受けていても場所や大きさによっては発見が難しいということもあるということですね。病気になった人を治療するという考え方もありますが、病気になる前に家族の健康を守っていくことはとても大切なことだと思っています。健診に踏み切れない理由ここ何年も前から、町全体で乳がん予防の啓発に取り組んで来まして、乳がん検診を希望する方が、昨年は一昨年より一・五倍に増えました。関心が高まってきたことを感じるのですが、もうひとつ健診に踏み切れない理由として、従来のマンモ検査は乳房を圧迫するので大変な痛みが伴うとのことです。希望する全ての女性にこの度、北斗病院さんが北海道では初めて導入した「乳房PET健診」は圧迫の痛みが無いということに加えて、乳がんの発見の精度が従来のマンモより、初期の段階で発見できて、適切に早期に処置すれば完治すると聞いています。このような健診であれば、上士幌町の希望する全ての女性に受けて頂きたいと考え今年度「健診補助」予算の計画を立てました。予防健診の意識を高め先般、国の地方創成事業の中で生涯活躍の町として採択されました。シルバー世帯の移住計画の中には医療と介護は大変重要な位置を占めています。そしてこの健診は町独自の健診ですが、予防啓発活動を含めて、地域包括ケアシステムの一環として位置付けています。町民の皆さんには、予防健診の学習会を開催して意識を高めていって頂けたらと思っています。KAMISHIHORO上士幌町「乳房PET健診」補助制度スタートOBIHIROKAMISHIHOROTOYOKOROHOKKAIDO13